ありがたい頂き物



『ネムレルヨオウ』



 私の言葉は貴方には届かないから。
 私の思いは貴方には分からないから。

 貴方の思いも私には分からないから。

 せめてその傍らで、
 彼の人に思いを馳せましょう。
 私の知らない、お母さんに。
 もし、あの時彼女を選んでいたのなら?
 もし、あの時この子が死んでいたら?

 愚問。
 どちらにせよ、私は彼女を失う。

 憎いか?
 と聞かれればそうではなく。
 愛しいか?
 と聞かれても、頷けないだろう。

 大切なのは、彼女。
 彼女が大切にしていたものだから、
 私はきっとこの子を守るだろう。

 命の終りを焦がれるほどに待ちながら。


お絵かき掲示板に描かれておりましたこの二枚を
無理矢理言って頂いてまいりました♪
この二枚を見た瞬間
「うちの愚息とその可哀想な娘さん・・・・??」
と考え込んだ後、くるくると踊り狂っておりました(嬉しくて。笑)。
その他小話『ネムレルヨオウ』はあまり反応のなかったお話だったので
皆さん暗いのは苦手だったのだろうかと心配していただけに
好きだと言ってくださって、その上絵も描いて頂けたなんて
嬉しくて仕方ありません。いつもありがとうございます!